Men’s AWスーツの似合う色と素材について

10月に入り季節は急に進んだように感じますね。
朝晩の寒暖の差を感じてしまい、ビジネススーツを仕事の前にこの時期に急いで合わせたなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また去年のコロナ過と比べて対面で逢う機会が増え、スーツの新調を考えている方もいらっしゃると思います。
今回のお話しは、パーソナルカラーの分類のフォーシーズンカラーからスーツの似合う色合いや素材の傾向のお話しです。ご参考にしてください。

またファッションの知識ですが、AWとは秋冬のことで、オータム(AUTUMN)ウィンター(WINTER)の頭文字です。SSは春夏のことでスプリング(SPRING)サマー(SUMMER)の頭文字のことです。

パーソナルカラー診断はこちら(ご自身の分類がわからない方はこちらをご覧ください)↓
https://ps-takumi.com/menu/pss/fc/pc/

【SPRING】

黄みを帯びた、明るめでさわやかさを感じさせる澄んだ色調
ファッションキーワード 活動的 明るさ 誠実 
▼色
ネイビー

無地

▼素材
サキソニー
(ミルドウーステッドとも呼ばれ、原料はメリノ羊毛の双糸で織られたもの。若干の起毛感があり、やわらかく軽めで丈夫な素材)

SPRINGに当てはまる方は強い色合いにも着こなせ、洋服の幅が広い傾向の方が多いです。
季節感に合わせて起毛のある素材感で温かみを表現するとバランスが良くなります。
信頼感を得るならサキソニー、誠実感を得るならサージ(スーツの代表的なウール素材でかっちりとした素材感)がおすすめです。

【SUMMER】

青みを帯びた色相で、優しい色味のある穏やかな色調
ファッションキーワード 清潔感 キャリア
▼色
ダークグレー ライトグレー

オンブレーストライプなど
(濃淡をつけたという意味で濃淡の縞を折り返した柄)

▼素材
ウールギャバジン
(スーツの代表的な素材でしなやかでエレガントな素材)

SUMMERの方は素材の良さが出やすい、品性のある方が多い傾向にあります。
素材の特性を活かす着こなし方で、生地の織りで穏やかな透明度を出し、仕立ての良さや素材に気をつけてエレガントな佇まいを醸し出しだせます。
誠実感を表現しやすい個性をお持ちの方が多いので、男性らしい箔を表現するなら無地を、誠実感をより表現するならストライプ柄をお勧めします。

【AUTUMN】

黄みを帯びた色相で、渋く落ち着きのある色調です。
ファッションキーワード 大人の上品さ 落ち着き
▼色
チャコールグレー ブラウン

チョークストライプなど

▼素材
フランネル
(冬の代表的な素材。起毛感があり、見た目がソフトでもコシ、弾力があり品のある素材)

AUTUMNの方は大人の色気や落ち着いた雰囲気を感じさせる方が多いです。
個性を活かすように、渋く落ち着きのある色合いや素材感を取り入れると品格が増します。
男性らしい箔はフランネルで表現し、誠実感を出すならウールギャバジン(しなやかでエレガントな素材)がお勧めです。

【WINTER】

青みを帯びた色相で、人工的な光沢感があり、はっきりした色調
ファッションキーワード 都会的 クール
▼色
ダークネイビー

無地

▼素材
サキソニー
(ミルドウーステッドとも呼ばれ、原料はメリノ羊毛の双糸で織られたもの。若干の起毛感があり、やわらかく軽めで丈夫な素材。)

WINTERの方は都会的できちんとした雰囲気が似合いますが、季節感や温かみのある素材を取り入れると親近感が出てバランスの良いスタイリングになります。
ビジネスに必要な信頼感なら少し起毛感のある素材を取り入れ、ウールギャバジンのようなプレーンな素材感なら都会的な洗練さを表現できます。

AWのビジネススーツのご参考になりましたでしょうか?
今回は色と素材のお話しでした。スーツ選びのご参考になりましたら幸いです。

記事の執筆者

武藤 和也

Kazuya Muto

パーソナルスタイリスト匠

某アパレルショップにて個人売り上げ全国トップののちに、パーソナルスタイリストの資格を持ったプロ集団、ファッションレスキューに所属。
総数2000人を超えるスタイリングを行い新宿高島屋常駐や数々の映像企画のスタイリング経験を持つ。
現在は現場にも立ちながら、大学、専門学校の教壇に立ち、スタイリストの育成も行っている。20代~50代の今の時世や流行をふまえた、その世代その人となりの品格を活かすスタイリングを提案する。
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