Lady’s AWスーツの似合う色と素材について

寒暖の差を感じるこの頃になりましたね。
朝晩の寒暖の差を感じてしまい、ビジネススーツを仕事の前にこの時期に急いで合わせたなんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?
前回のメンズビジネススーツのお話しでしたが、今回はレディーススーツ(セットアップについても記載しています)についてのお話しします。パーソナルカラーの分類のフォーシーズンカラーからスーツの似合う色合いや素材の傾向のお話しです。ご参考になさってください。
それからファッションの知識ですが、AWとは秋冬のことで、オータム(AUTUMN)ウィンター(WINTER)の頭文字です。SSは春夏のことでスプリング(SPRING)サマー(SUMMER)の頭文字のことです。

パーソナルカラー診断はこちら(ご自身の分類がわからない方はこちらをご覧ください)

https://ps-takumi.com/menu/pss/fc/pc/

【SPRING】

アイボリー系の肌 髪や瞳は色素が薄めのライトブラウン
ファッションキーワード 活動的 明るさ 清潔
▼色 黄みを帯びた、明るめでさわやかさを感じさせる澄んだ色調
ネイビー ベージュ キャメル

無地
▼素材
サキソニー
(ミルドウーステッドとも呼ばれ、原料はメリノ羊毛の双糸で織られたもの。若干の起毛感があり、やわらかく軽めで丈夫な素材)

SPRINGに当てはまる方は活動的で魅力溢れるかわいらしいタイプ。
明るい色合いの洋服が得意な方が多く、いろいろな色合いの組み合わせが着こなせます。ビジネスウェアではネイビーやベージュなどの明るめの色合いで活発さやテキパキこなせる感になるように取り入れて、素材感で大人の女性像や落ち着いたイメージにスタイリングを取り入れるとバランス◎

【SUMMER】

肌が薄く感じるピンク系で、髪・瞳がソフトなブラックか赤みのダークブラウン
ファッションキーワード 清潔感 キャリア
▼色 青みを帯びた色相で、優しい色味のある穏やかな色調
ダークグレー ライトグレー 

ストライプなど
▼素材
ウールギャバジン
(スーツの代表的な素材でしなやかでエレガントな素材)

SUMMERの方は女性は清楚感があり、上品な印象の方。
素材の良さが出やすく、品性のある方が多い傾向にあります。
素材の特性を活かす着こなし方で、生地の織りで穏やかな透明度を出し、仕立ての良さや素材に気をつけてエレガントな佇まいを醸し出しだせます。
もともと女性らしい清楚感や上品さを感じさせる方が多い傾向にありますから、ビジネススーツに関しては素直に着こなすことでTPOに沿った着こなし方になります。
ただし、普段とあまり変わらない、代わり映えしない悩みが反面にあります。その場合はスカート丈やパンツをワイドにするなどの見た目の変化を取り入れてみてください。

【AUTUMN】

肌がしっかりしていて化粧持ちが良い方 オークル系 髪や瞳はダークブラウン
ファッションキーワード 大人の上品さ 落ち着き
▼色 黄みを帯びた色相で、渋く落ち着きのある色調
チャコールグレー ブラウン アイボリー

ウィンドーペンなど
▼素材
フランネル
(冬の代表的な素材。起毛感があり、見た目がソフトでもコシ、弾力があり品のある素材)

AUTUMNの方は落ち着いた大人の女性らしさを感じさます。
品格や品性を活かすように、落ち着きのある色合いや素材感を取り入れるとより品格が増します。ファーや長めの着丈やスカート丈のデザインでゴージャス感を出しても◎
フランネルのような起毛感のある素材はフォーシーズンカラーの中でトップクラスに似合う方です。その反面、落ち着きすぎてご年齢より高くみられる場合には、スカート丈や着丈を短く(膝が隠れるくらいの丈)して活動的で若々しい印象にするなど取り入れてみてください。

【WINTER】

肌が白く、無機質な感じを漂わせる方 髪や瞳が真っ黒
ファッションキーワード 都会的 クール
▼色 青みを帯びた色相で、人工的な光沢感があり、はっきりした色調
ダークネイビー

無地
▼素材
サキソニー
(ミルドウーステッドとも呼ばれ、原料はメリノ羊毛の双糸で織られたもの。若干の起毛感があり、やわらかく軽めで丈夫な素材。)

WINTERの方は、シャープで都会的なイメージ。
都会的できちんとした雰囲気を漂わせる方。少しシャープさが出てしまい、近寄りにくいなど思われることも。プレーンな素材感は都会的で仕事ができる感じをさせますが、仕事上、信頼感よりも親近感が大切なシーンなら起毛感があり暖かみのある素材にするとバランスが良くなります。
また配色のバランスを若干弱くしていくと補えます。黒と白は強さが出てしまうので、黒とグレー、白とグレーといったようにコントラストを弱くすると柔らかい印象になります。

AWのビジネススーツのご参考になりましたでしょうか?
今回は色と素材のお話しでした。スーツ選びのご参考になりましたら幸いです。

記事の執筆者

武藤 和也

Kazuya Muto

パーソナルスタイリスト匠

某アパレルショップにて個人売り上げ全国トップののちに、パーソナルスタイリストの資格を持ったプロ集団、ファッションレスキューに所属。
総数2000人を超えるスタイリングを行い新宿高島屋常駐や数々の映像企画のスタイリング経験を持つ。
現在は現場にも立ちながら、大学、専門学校の教壇に立ち、スタイリストの育成も行っている。20代~50代の今の時世や流行をふまえた、その世代その人となりの品格を活かすスタイリングを提案する。
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