\成人の日 おめでとう!/
毎年、教え子の学生たちから、
前撮りするのでどんな色や柄、髪型がいいですか?など聞かれます。
学生たちは個々の個性を表現して、良い思い出にしようとする姿が、
洋服の仕事をしているものとしてとても嬉しく思います。
以前にお客さまから
「武藤さんは成人式になにを着ていかれたのですか?」
と聞かれたことがあります。
紋付き、トレンドおしゃれスーツ、仕事が忙しくて行けなかったなど、
}仕事の建前でお客さまの望むような応え方がありましたが、正直にお応えしました
ぼくは、他界した父親のスーツを着て参加しました。
サイズは大きすぎてダボダボ、
一昔前のデザインで、少し生地があせていた箇所もあるほどで、
また当時は流行らなかった3ピーススーツ、ハッキリ言ってダサいスタイルでしたけど、
母親が一番喜んでくれました。
早くに他界した父親には、恩返しをできなかったこともあり
せめてもの感謝の気持ちを込めて成人式に参加したことが
母親は嬉しかったんでしょうね。
衣食住の衣は「衣服の衣」
感謝の気持ちを伝えたい方へ、洋服を通しての想いは、」
多くの思い出が詰まったものになり、これからの人生を豊かに導いてくれるものになります
衣装を魅せてくれた新成人の方々、かたちはどうあれ、
ファッションを通して良い思い出を作ることは
とてもすばらしいことだと思います。
あらためまして、成人の日おめでとう!
記事の執筆者
武藤 和也
Kazuya Muto
パーソナルスタイリスト匠
某アパレルショップにて個人売り上げ全国トップののちに、パーソナルスタイリストの資格を持ったプロ集団、ファッションレスキューに所属。
総数2500人を超えるスタイリングを行い新宿高島屋常駐や数々の映像企画のスタイリング経験を持つ。
現在は現場にも立ちながら、大学、専門学校の教壇に立ち、スタイリストの育成も行っている。20代~50代の今の時世や流行をふまえた、その世代その人となりの品格を活かすスタイリングを提案する。